2017年3月号
写真1
一等星が8個(右からカペラ、アルデバラン、リゲル、ベテルギウス、ポルックス、プロキオン、シリウス、レグルス)入っています。

写真2
  機材説明用の写真です。
  望遠鏡に蓋をしているのはダークフレーム撮影中のためです。
  赤い板は、アリガタプレートという名前の部品で、そこから上の部分を簡単に取り換えるためのものです。
  雲台は今回の望遠鏡が短いので対物レンズのすぐ後ろに取り付けているピントリングを回せるように隙間を空けるため入れているだけす。
  Raspberry Pi 3 と Raspberry Pi Camera は一体にしてケースの固定を省略できるようにしています。
  硬いHDMIケーブルのに引っ張られるというデメリットもあります。
  赤道儀にバランスウェイトがつけていませんが、この構成だと不要です。

  望遠鏡:トミーテック miniBORG45ED
  赤道議:ビクセン AXD赤道儀

写真3a
  カメラ:Raspberry Pi NoIR Camera V2
  フィルタ:IDAS HEUIB-II
      散光星雲のHα線は撮りたいけど赤外線はカットしたいフィルタです。
      メーカの商品サイト:http://icas.to/space/optical-filter/heuib-ii.htm

写真3b
  カメラ:Raspberry Pi Camera V2
  フィルタ:なし

補足写真
longRAW.sh から LongExpRAW16 を実行中の様子です。
あと10秒露出時間が残ってますが、現像&画像処理前はこのような画です。


現像&画像処理の詳細
RawTherapeeを使います。
まずは normal Camera の画像から処理します。

ノイズは400倍くらいに拡大して表示すると確認しやすいです。

- Raw
前処理:ホットピクセル・フィルター、デッドピクセルフィルター
ダークフレーム:Dark_norm_100_600.raw

- ディテール
「インパルスノイズ低減」のしきい値を操作して
ホットピクセル・フィルターで除去しきれなかったノイズを取り除きます。

全体表示に切りかえます。
- カラー
RとBの成分を入れ替えます。
好みの色にホワイトバランスを調整します。

- 露光
コントラストで主題を浮かび上がらせて
露出補正と明度で主題を明るくします。
黒レベルで背景を黒くします。


次に NoIR Camera の画像を処理ます。
normal Camera のプロファイルをコピー&ペーストして条件を同じにします。
ダークフレームもコピーされてしまいますので、指定し直します。

それぞれキューに入れて出力します。