2017年5月号
写真1
撮影風景です。
魚眼レンズで撮ったので、機材は大きく星空の説明にも使えます。
望遠鏡にマジックテープが巻いてありますが気にしないでください。
今回からバックライトとタッチパッドが付いたBluetoothキーボードを導入しましたので
Raspberry Piにつながっているケーブルが2本になっています。
(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B016XQQYLI/)

カメラ:Raspberry Pi NoIR Camera V2
望遠鏡:トミーテック BORG101EDII    (レンズ部分の当時の値段142,800円)
補正レンズ:0.78xレデューサ (f=499mm, F=4.9 になります)(当時の値段29,800円)
赤道議:ビクセン AXD赤道儀

    望遠鏡詳細
        トミーテック BORG101EDII                            :142,800円
        80φL135mm鏡筒                                      :  5,429円
        Wファインダー台座                                   :  4,762円
        しゅう動ベースリング                                :  4,286円
        ドローチューブ                                      :  3,910円
        フェザータッチフォーカサー                          : 55,650円
        50.8→M57/60AD                                      :  4,286円
        0.78xレデューサ                                     : 29,800円
        カメラマウントホルダーM                             :  3,333円
        カメラマウント ニコン用                            :  3,333円
        Kenko Cマウント アダプター ニコン用                 :  7,746円

    Raspberry Piパーツ
        ケンコーCマウント用 メタル製 レンズリアキャップ     :    780円
        サインスマート Raspberry Pi B+ 専用ケース ブラック  :    880円
        Ewin mini bluetooth キーボード                      :  3,780円
        SHARP 7インチIGZO-LCDパネル 接続モジュールセット   : 12,000円
        SHARP 7インチIGZO-LCDパネル アクリルパネルキット   :  2,000円
写真2
適正露出を狙って300秒かけたものです。

撮影日時:2017/01/25 2:50
カメラ:Raspberry Pi NoIR Camera V2
望遠鏡:トミーテック BORG101EDII
補正レンズ:0.78xレデューサ
赤道議:ビクセン AXD赤道儀
フィルタ:IDAS HEUIB-II
ゲイン:230
露出時間:300秒

写真3
RawStack で加算している様子です。
Readウィンドウがファイルから読み出した画像(10枚目のファイル)を表示しています。
Writeウィンドウに出ているのが加算が終わている9枚分の画像です。保存予定の画像になります。
WorkウィンドウがReadウィンドウのデータとWriteウィンドウのデータを重ね合わせているところです。
Zoomウィンドウで部分拡大すると位置合わせがやりやすいです。

Templateは位置合わせのマッチングを高速に行うために一部を切り出した画像です。
M13では効果がありましたがM51には効果がありませんでした。
SearchAreaはReadウィンドウのでテンプレートを位置合わせのための一致検索するエリアです。
当初は全画面で一致するずれの量を探していましたが、遅いので選択した部分を検索するようにしました。

写真4
RawStack で11枚を加算したあとRawTherapeeで現像しました。

撮影日時:2017/01/25 3:10〜3:37
カメラ:Raspberry Pi NoIR Camera V2
望遠鏡:トミーテック BORG101EDII
補正レンズ:0.78xレデューサ
赤道議:ビクセン AXD赤道儀
フィルタ:IDAS HEUIB-II
ゲイン:230
露出時間:120秒
スタック枚数:5枚

写真5
上記 写真4 をRegistax6で処理しました。
シャープフィルタの反対に働くよう調整しています。

写真6
M13です。M51も取りましたが、1/24のものに敵いませんでした。

撮影日時:2017/02/01 3:17〜3:48
カメラ:Raspberry Pi NoIR Camera V2
望遠鏡:トミーテック BORG101EDII
赤道議:ビクセン AXD赤道儀
補正レンズ:0.78xレデューサ
フィルタ:IDAS HEUIB-II
ゲイン:230
露出時間:120秒
スタック枚数:5枚

補足写真
写真4 のもとにした11枚をRawTherapeeで見た状態です。

・RawStack
    自作したrawデータを加算するアプリケーション・ソフトです。
    OpenCV の cvMatchTemplate 関数を使って自動位置合わせを目指しました。
    M51では能力を発揮できませんでした。
    キーボードで位置合わせはできます。

    撮影機能はないので他の環境への移植は可能だと思います。
    各ウィンドウの説明
        Read        これから加算する画像
        Write       加算済みの保存用画像
        Work        ReadとWriteを加算中の画像
        Zoom        Workの部分拡大
        Template    自動位置合わせのためのテンプレート
        SearchArea  自動位置合わせのための一致の検索エリア(全体を検索すると遅くなるので)